Book, Music, And Movie! ハリーポッターと死の秘宝

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ハリーポッターと死の秘宝
2009/08/10 18:18

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Harry Potter and the Deathly Hallows

日本語版が発売されたのが去年の７月。
それから遅れること一年ちょっと。
昨日の夕方から、朝の８時半まで一気に上・下巻とも読みました。
（もちろん、間に休憩とかご飯とかはあったけど、ほぼイッキ読み）
寝よう寝ようと思いつつ、続きを読まなければいけないような気にさせられました。

たぶん、ネットで調べたら色んな人の感想や考察が見つかると思うし
今までなら、「あのシーン、他の人はどう思うんだろう？」と調べる事もありました。
でも今回ばかりは・・今のところは、他の人の感想は読みたいとは思えません。

画像

"これは詩人が死んでどうですか？ "

そもそも、今までの巻は発売からそう時間を空けずに読んでいたのに、
最終巻を読むのにこんなに時間が空いたのは、ただ忙しかったってだけじゃなく
読んでしまったら、ハリーポッターという本が終わってしまうような気がしたから。
（いや、最終巻が出てるという意味ではもちろん終わってるんですけどね。）

今回は、読み終わってからずっと思ってたことを書こうと思います。
まず、人が殺されすぎ。
私の個人的な事情ですけど、この１ヶ月で「死」ってものがよく分からなくなってました。
割と、敏感になってたかもしれないです。
まぁ、ハリポタは本の中の出来事だから、そこまで言うのはオカシイかもしれないけどｗ

「ゴブレット」で、ハリーの良きライバルであったセドリ ックが殺され、
「騎士団」では名付け親のシリウスが殺され・・・

何かの記事で、「著者は、人（登場人物）を殺したがっている。」というような記述を読んだ事があります。
具体的に「殺したがっている」という表現だったかどうかは、記憶が曖昧なんですけど
著者自身も、「また誰か、ハリーの大切な人が死ぬ」というコメントをしていました。

「プリンス」では、ハリーの最大の理解者であったダンブルドアまで亡くなってしまいます。
もちろん、ハリポタシリーズ全体を通して言えば、「人の死」は避けられません。
ストーリーを進める上で、ハリーの両親は最初から殺されていたし
誰かの死によって、ストーリーが展開していく事もありました。

ハリー·ポッターの本のシリーズの最後で死ぬのでしょうか？

でも、この最終巻
「死の秘宝」では、あまりに不必要な死が多すぎたと思います。
ハリーの境遇やストーリーの悲惨さを盛り上げる為、と言ってしまえばそれまでですけど・・

未成年のコリンが死ぬ必要がどこにあったのか？
一度は避難したのに、自分の意志で戻ってきたんだから、仕方ないといえばそうだけど・・

パーシーが戻ってきて、やっとウィーズリー兄弟が揃った喜びも束の間、
フレッドが殺されてしまう必要は？

子どもが生まれて間もない、ルーピンとトンクスが死ぬ必要は？

他にも、最後の戦いで50人ほどが死んだと書いてあって、
それが、その中に含まれるのが、ハリーの友 人である必要があるの？
もちろん、その50人が成人した魔法使いで、名も無きキャラクターなら良いという意味ではないです。
成人したという意味なら、フレッドもルーピンも成人でしたしね。

みんな、闇の帝王を倒すために戦って、死んでいったというのは分かるんだけど・・
納得できないです
しかも最後は19年後って！
最後はハリー達は結婚するって、発売前から噂であったけど！
ハッピーエンドならいいなって思ってたけど・・！

ハリーは死なずに済んだし、子どももたくさん生まれて
ダンブルドアや母親の名前を貰って・・・とても幸せそうで・・・
それはとても嬉しい事なんだけど・・・

頭の中を廻ったのは、Mr.Childrenの「Hero」という曲の一節。

　駄目な映画を盛り上げるために< br/>　簡単に命が捨てられていく
　違う　僕らが見ていたいのは
　希望に満ちた光だ

詩食欲不振

ハリーポッターが、ダメな本だとは絶対に思わないけど、
コリンやフレッドが死んだのは、物語のスパイスに思えてしまうのです。
だってそうでしょう？
コリンの、まだ幼いとも言える年齢や、
フレッドの、生まれた時からずっと一緒だった双子の片割れを思うと・・・

発売前から、あまり良い終わり方をしないだろうと噂されてはいたけど
あまりに酷すぎると思う。
これがいずれ映画化されるなら、見たいけど絶対見たくない。そんな気持ち。
まぁ絶対見るんですけど・・・

だいぶ前に、「ぼくらの」っていう中学生が絶対死ぬ運命のアニメがあって、
原作がまだ未完の内にアニメが終了して・・・。
公式ブログで、「どうしても救いが� ��しい。子どもを生き残らせたい」
と、アニメの監督がコメントしてました。（脚本家だったかもしれない）

その時私は、「えー原作に忠実にしてほしい」と思ったし
原作を冒涜してる！と、他のファンも怒ってたんですけど、
今はその監督の気持ちが分かる気がします。

加えて、だいぶ前にどこかのサイトで見たコメント。
「例え最後にヒーローとヒロインが結婚してハッピーであろうと、
物語の途中で誰か一人でも死ねば、それはハッピーエンドではない。」

そうだよねぇ・・・
誰の立場でハッピーかを考えるかにもよるけど、世界を救うための物語だとすれば
一人でも死んだ時点で、それはハッピーとは言えないのかもしれない。

その理屈だと、1巻の時点でハリーの両親はすでに殺されていたわけだから、
ハッピーエンドなんて最初から存在しなかったんじゃないか！
と言われそうだし、それはもっともな事なんだけど・・・ううーん

ムシのいい話だけど、ハリーの周りの人は死んで欲しくなかった。
そんな都合の良い物語なんて面白くないし、感情移入もできないだろうけど・・

読めてよかったとも思うし、読まなければよかったとも思う。
難しい本でした。
でもやっぱり、ハリポタシリーズは好きでいつづけると思います。

長くなったから今回はここまで！

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